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こんな日は、宮沢賢治 『春と修羅』第二集「三八四 告別」を読み返す。

つまらない小話

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僕は、

創作することを生業として、

生きていきたいと思っていた。

しかし、

それは叶わず、

創作とは異なる業種で、

お金を稼いでいる。

創作は、

きっぱり諦めたのだけれども、

しかし、

悲しいことに

人種が「クリエータ*1」だからでしょうか。

時間があると、

つい絵やコマ漫画を描いたり、

物語を書いたり、

創作活動をしてしまう。

いっとき、

創作で、

お金を稼いでいる時期もあったんだけどなあ。

自分自身に真摯になれなかったんだなあ。

若い人を見て、

稀に羨ましく思うときがある、

「自分には、もう十分な時間ないわー」って。

こんなふうに思うときは、 

悲しい。

「つまならい大人にはなりたくない」って、

佐野元春、言っていたんだけどなー *2

 

 

宮沢賢治

春と修羅』第二集 

「三八四 告別」の一部抜粋

けれどもいまごろちゃうどおまへの年ごろで

おまへの素質と力をもってゐるものは

町と村との一万人のなかになら

おそらく五人はあるだらう

それらのひとのどの人もまたどのひとも

五年のあひだにそれを大抵無くすのだ

生活のためにけづられたり

自分でそれをなくすのだ

すべての才や力や材といふものは

ひとにとゞまるものでない

ひとさへひとにとゞまらぬ

云はなかったが、

おれは四月はもう学校に居ないのだ

恐らく暗くけはしいみちをあるくだらう

そのあとでおまへのいまのちからがにぶり

きれいな音の正しい調子とその明るさを失って

ふたたび回復できないならば

おれはおまへをもう見ない

なぜならおれは

すこしぐらゐの仕事ができて

そいつに腰をかけてるやうな

そんな多数をいちばんいやにおもふのだ

もしもおまへが

よくきいてくれ

ひとりのやさしい娘をおもふやうになるそのとき

おまへに無数の影と光の像があらはれる

おまへはそれを音にするのだ

みんなが町で暮したり

一日あそんでゐるときに

おまへはひとりであの石原の草を刈る

そのさびしさでおまへは音をつくるのだ

多くの侮辱や窮乏の

それらを噛んで歌ふのだ

もしも楽器がなかったら

いゝかおまへはおれの弟子なのだ

ちからのかぎり

そらいっぱいの

光でできたパイプオルガンを弾くがいゝ

 

自分で自分を潰した日々を反省する。

今日は、

こんな感じの一日でした。

*1:お金に結びつけることができないクリエーターは、結構な悲劇でせう。

*2:1980年のシングル『ガラスのジェネレーション』の中で。