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『幸せの黄色いハンカチ』は、武田鉄也が軽薄な青年を見事に演じた傑作だ

映画の話15

1977年『幸せの黄色いハンカチ』山田洋次監督作品

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『幸せの黄色いハンカチ』は、

山田洋次監督の中期の傑作。

この映画は、武田鉄也が素晴らしい。

武田鉄也は、

失恋→自暴自棄になり、

仕事を辞めて、

新車を購入して、

北海道に、

ガールハントするために出掛ける

青年、花田鉄矢に扮しているのだが、

その軽薄な演技がとにかく素晴らしい。

冒頭の8分は、

武田鉄也の独壇場で、

マツダファミリアを試運転する場面での、

「それと、やっぱギア固めだね」と

知ったかぶる調子、

北海道に着いて、

雑貨屋のおばちゃんから白の上着を勧められて、

「だけど、おばちゃん、白、百姓じゃない」と服をあて、

「もろ百姓だよーん」という返事 *1 の調子、

どのセリフも軽薄さが滲み出て、素晴らしい。

というわけで、

taketakechopお薦め名言

「一種の、あのー、プレーやないですかね」

が出る件を再現文にしてみたので、

読むことが出来る人は、どうぞ。

 

(再現文)

夜、

好意で宿泊させてもらった農家 *2 の一部屋、

風呂上りの花田鉄也(武田鉄也)は、

布団の上でくつろぐ島勇作(高倉健)から

小川朱美(桃井かおり)への振舞いをに問い質される。

バドミントンのラケットを握りながら、

島 「おい、おまえ、あの娘に惚れとるんか?」

花田「ん、と申しますと?」

素っ頓狂な声がいい。taketakechop(談)

島 「本気で惚れとるだったら、

   もうちょっと、ましな口説き方があるだろう」

ココから調子が上がり、

花田は、短く鼻で笑って、答えます。

花田「惚れるとか、惚れんとか、

   そういうパターンや、なかですよ。

   なんちゅうかいいますかね。

   一種の、あのー、プレーやないですかね。

   一種の、こうー、プレー。

   それで、向こうも割り切っとると思うがですがねー…」

化粧水をつけた手で、パチパチと顔を叩きながら、

言葉を続ける花田青年は、

このあと、島から説教されるという展開。

 

言葉で書いても、面白くないけど、

武田鉄也の声質と

「一種の、あのー、プレーやないですか」

という言葉の響きが見事にマッチング。

今では、

すっかりそんなイメージなくなってしまったけど、

武田鉄也は、

本当に軽薄な男を演じさせたら、「日本一」だなー。

*1:結局、花田青年は、その服を買った。

*2:このロケ地は、陸別町という町で、冬季には、稀にオーロラが観測されるという。